中日新聞 2010年10月7日
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101007/CK2010100702000149.html
2年連続、県職員の給与1.8%下げ 県人事委員会が勧告 特別給も0.2カ月分下げ
県人事委員会(寺田一彦委員長)は6日、2010年の県職員の月例給を1・8%、特別給(ボーナス)を0・2カ月分それぞれ引き下げるよう、川勝 平太知事と天野進吾県議会議長に勧告した。一昨年秋の景気後退を受け、勧告を始めた1960年以降、過去4番目の下げ幅となった。月例給、特別給をともに 引き下げるのは2年連続。 (美細津仁志)
県職員(行政職、平均年齢43歳)の月例給は今年4月、39万5128円。県内企業420事業所の約1万6000人と比較した結果、民間より 2365円多かった。ボーナスも県職員が4・15カ月分で、民間を0・18カ月上回った。勧告通り実施すれば、県職員の年間給与は平均で11万5000円 程度(1・8%)の引き下げとなる。県の試算では、2010年度の人件費は58億5800万円削減できるという。
このほか勧告では住居手当(月額4500円)の廃止や、定年延長に向けた制度の見直しなどを求めている。
川勝知事は「勧告を尊重する基本姿勢に立ちながら、国や他の都道府県の動向を十分に見極めて対応したい」とコメント。県職員組合は「2年連続の大幅な引き下げは極めて不満」との声明を発表した。